アルゼンチンタンゴとは
現在、世界中で愛されているTANGO。
タンゴは、音楽と踊りで表現され、ミロンガ(タンゴのダンスパーティ。社交場)でさらに交流し社交の場として楽しむなど、文化的要素を多分に含んでいます。
1870年頃、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのボカ地区が発祥という説が有力です。
様々な経済事情、発展を重ね、1920年〜1950年代、タンゴはブームとなりますが、軍事独裁政権によりタンゴは弾圧されることとなります。
一方、1910年〜1920年代にタンゴは上流階級によってヨーロッパへ広まり、別の発展をとげ、その後ボール・ルームダンスの一つとなりました。これが社交ダンスのタンゴ(別名コンチネンタルタンゴ)ですので、アルゼンチンタンゴとは違うダンスとなっています。
1980年代にタンゴダンスをショーとして創った作品がパリやブロードウェイでヒットし、タンゴの新たなブームが起こりました。
2003年には、ブエノスアイレスで「アルゼンチンタンゴダンス世界選手権」が始まり、世界各地から参加者が集まるようになりました。
世界各地では、様々なミロンガ、タンゴフェスティバル、タンゴマラソンなどが開催され、様々な国や人種が、TANGOを通じて、楽しい場を共有しています。
まずはレッスンを受けてアルゼンチンタンゴの踊り方を身につけましょう!!
タンゴレッスンに必要なものは、靴と動きやすい格好です。
●靴(タンゴシューズ)●
タンゴシューズが、やはりタンゴを踊るために作られていて踊りやすいので、男女ともタンゴシューズを履いていただきたいですが、最初は他の靴で代用してかまいません。
男性は革靴、女性はヒールがありストラップなどで足首と固定されているものが望ましいです。
社交ダンスなどのダンスシューズやジャズスニーカーなどでも大丈夫です。
レッスンに向かない靴は、スニーカーなどの靴底がゴムなどで滑り止めがついているものです。
靴が心配な場合、講師にお問い合わせくださいね。
●服装●
服装は、動きやすい格好でいいのですが、女性のタイトスカートなど動きに制限がかかるような服はおすすめしません。
レッスンのみでしたら、汗をかくのでタオルや水分を用意したり、スポーツジムのような格好でもかまいませんが、ミロンガに参加する際は是非、男性はシャツにスーツ上下、女性はワンピースやドレスなどに着替えて、清潔にステキにしてください!
●レッスンの種類●
レッスンは、グループレッスン、プライベートレッスン、ワークショップといった分けられ方をしています。
グループというのは団体でレッスンを受け、プライベートは個人で1対1で受ける方法です。
ワークショップとは、遠方などから来た先生方の短期でのレッスンを指したりします。
これらの区分けは様々ですので、詳細は各主催者に確認してください。
基本的に、グループレッスンは予約が不要で、プライベートは事前予約が必要です。
ワークショップなどでは、人数制限がある場合も。
プライベートレッスンといっても、先生が1人なのか2人なのか、受講者が1人なのか2人なのかで、料金も変わったりします。事前によく確認してくださいね。
タンゴのグループレッスンは、初心者、入門、基礎、初級、中級、上級、オールレベル、、、など講師によっても様々な分け方をしています。また、テーマを決めてレッスンが行われたりします。
●ミロンガ(タンゴのダンスパーティ。社交場)●
Milongaとは、ここではタンゴ音楽の種類(Tango, Vals, Milonga)とは別の、ダンスパーティの話です。
アルゼンチンタンゴの音楽が流れ(時には生演奏も!)、
オシャレしてタンゴを見て聴いて踊って、時に飲食したり、時に会話し、友人と交流を深め、新たな出会いもあり、、、
そんな社交の場なのです。
時々、プロの方々のデモンストレーションの踊りを見られることもあります。バンドが来て、生演奏を聴くこともあります。会場によっては、豪華な料理をいただける場合も!
●タンダとコルティーナ●
ミロンガでは、それぞれの主催者もしくはDJの方が選曲してタンゴ音楽が流れています。現在はブエノスアイレスに習い、タンダとコルティーナというシステムが採用されている所が多いです。
タンダというのは、ブロック、かたまり。DJによって選んだ曲が何曲か流れ、その後、コルティーナとしてタンゴ以外の曲を短く流します。
例えば私のカラフルミロンガの場合、タンゴ4曲、タンゴ4曲、ワルツ3曲、タンゴ4曲、タンゴ4曲、ミロンガ3曲、〜〜
といった具合でタンダを作り、その間、つまり上記で言うと読点の位置にコルティーナが流れます。
曲数はDJによってマチマチですので、男性はよく聴いてそのミロンガの傾向を知る必要があります。
コルティーナが流れたら、カーテンがひかれたと思ってください。踊り場をキレイにするということですので、そのお相手との踊りは終わり。ピスタ(踊り場)から離れて席に戻ります。
お礼を言って、男性は女性が元いた場所へエスコートするとスマートですよっ!
そして新しいタンダが始まったら、音楽をよく聴いて、このタンダは誰と踊りたいのか考えて、それから男性は女性を誘ってくださいね。
●踊りへ誘い誘われ●
アルゼンチンタンゴの場合、男性が女性を誘います。女性から男性を誘うことは、しないでください。
男性は誘う権利があり、女性には断る権利があります。
ただ、目の前に来て手を差し出されると、女性は疲れていたり友人と大切な話をしていて踊るつもりがない場合でも、男性のことを考えて断りにくい場合もあったりします。。。これでは女性の権利がなくなってしまいます。
また、男性も断られた時、周りに見られているとばつが悪い、恥ずかしいなどと感じる方もいるかもしれません。。。
逆に、女性が男性の目の前まで行って誘うこともよろしくないです。男性も断りづらいのです。
気心のしれた友人で、お互いに不快に思わないなら良いのですが。
それでも他の方とこの曲を踊りたい!と思っているのかもしれませんので、出来る限りカベセオで誘ってみてください。
是非、お互いが楽しく踊れるよう、気持ちよい笑顔なミロンガにしましょう!
●誘い方は、カベセオがおすすめ!!●
お互い気持ちよく踊るため、カベセオというシステムがあります。
コルティーナが終わり、新しいタンダの曲がかかってから、男性も女性も席から踊りたい相手を見るのです。
お互いの視線があったら、男性から目や頭などを使って誘います。それに女性が目や頷くなどして応えて、男性が迎えに行きます。そうして踊りだすのです。
もし、今踊りたくないなら、視線を外せばいいのです。
。。。細かくはレッスンなどでも教えますが、是非みなさん試していってくださいね。
最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていきますよっ
●タンゴ講師やプロダンサーに対して●
それぞれの先生方やスタジオや主催者によってルールがあるかもしれません。
気をつけていただきたいことは、ミロンガはレッスンやプラクティカ(練習会)ではないということです。
先生方にも選択の自由があるのです。
たくさん踊る先生もいれば、今日はあまり踊らないという日の先生もいるのです。
私がアルゼンチン人女性の先生に言われたことは、今でもしっかり覚えています。
「ミロンガで踊りたかったら、レッスンや練習で上達しなさい。いつでもキレイにしていなさい。自分を磨いて、踊りたいと思われる女性になりなさい。」
これは男性にも言えることだと思います。
皆さん、是非!いつまでも自分磨きをしていきましょうね!!
コディゴ(タンゴのルール)
根本的に、人や周囲に対する思いやりです!
大勢の人たちが集まる中で、心地よくいるために長年かけて作られていったルールですので、基本的に、思いやりがあれば、わかることではあります。
是非、この考えをふまえて、以下を読んでいただけると幸いです。
●踊る最中の基本●
・フロア(ピスタ)で踊る時は、反時計周りに踊っていきます。
・音楽が流れてから、踊り始めます。
・リードする人は、周囲に注意しながら、他のペアにぶつからないよう距離と速度を保ちつつ踊ります。
・もし他の方とぶつかってしまった場合、必ず謝罪しましょう。ぶつかった程度によって、言葉、目配せ、手などで意思を伝えます。
男性はお互いに注意しなければいけませんが、どちらが悪いではなく、女性を大切に、注意して踊りましょう。
曲が終わった後にも、ちゃんと一言「すみませんでした。怪我はなかったですか?」などの声をかけることは、とても大切です。
もしスペースがなくて自分のやりたいステップができない場合、そんなステップはしないでください。大切なことは女性を守って楽しく踊ることです。ステップは楽しむための手段の一つでしかなく、たいていの女性は男性と音楽と一緒に踊ることの方が楽しいのです。
・ミロンガの最中、フロアで踊る動きを止めて教えたり練習する行為は控えてください。レッスンやプラクティカ(練習会)ではかまわないのですが、ミロンガでは流れを妨げる行為になったり周囲の方の迷惑になる場合もあります。フロアがすいていても、しないでください。
もし、リードが伝わらないとかフォロワーが知らないことをして踊れなかった場合、リーダーは教えるのではなく、そのステップや動きではなく、違う踊りを選択して楽しんでください。
・フロアのダンスの流れを、止めるもしくは滞らせる行為はNGです。
・踊りながらのおしゃべりは、相手や周囲に迷惑になる可能性があります。踊っている最中の不必要な私語は控えた方が良いでしょう。
●踊っていない時のマナー●
タンゴ音楽が流れている時は、ダンスフロアを横断しないでください。
もしフロアを移動する際は、必ず踊っている人たちの更に外側を、踊っている人たちの邪魔にならないように歩いてください。優先順位は、踊っている方々が上です。
おしゃべりは、音楽の妨げにならないように話す分には問題ありません。どうぞお話して、いろんな方とコミュニケーションしてください。
ただし、音楽よりも大きな声は迷惑となります。気をつけてくださいね。
●服装、エチケット●
近くで踊るため、男女ともに、相手を不快にさせないよう清潔に心がけてください。
例えば、口臭、体臭などに気をつけて対策したり、汗をかく場合は着替えを用意する、など。
ドレスコードと言って、服装をある程度規制するミロンガもあります。
男性も女性も、おしゃれを楽しみつつ、踊るとより楽しいですねっ♪
(以下、文章まとめ中。。。少々お待ちください。m(_ _)m Yuko)